

「寄席や独演会など、落語家としての本業以外にも、テレビ番組の出演やファッション誌『LEON』でのモデル、役者など、ジャンルを超えて積極的に活動しておられる鯉斗さん。かつては暴走族の総長、それを経て落語家に。急にこのプロフィールが!」と鯉斗さんの異色の経歴に感嘆の声を上げる八嶋さん。その転身のきっかけや落語との出会いを興味津々に尋ねる八嶋さん。どういう経緯で鯉斗さんが落語家になったのかたっぷり語られています。

「実は僕、昔は八嶋さんの職業に憧れていたんですよ、俳優に」と鯉斗さん。若い頃は映画をよく見ていたという彼は暴走族を17歳で引退。レストランのアルバイト中に偶然出会ったのが現在の師匠・瀧川鯉昇さん。その高座に衝撃を受け、その場で弟子入りを志願したと話す。「主演俳優さんが舞台を捌くってことがあると思うんですけど、それをずっと1人でやっているのが落語家で。これって本当に凄いなって感じたんですよね、その時」。

「表現を追求する気持ちや、それを保つために自信が必要だって考えもあるかもしれない。けれど僕が信じるところの核は、芝居が好きだってこと。僕は人前に出て人を喜ばせることが好き、ってことだけは異常な自信があるんですよ(笑)」と語る八嶋さん。落語とは、芝居とは。互いに様々な想いを持ちながらも、一番大切なのは、これをやっていることが好きだという自信だと言う2人。「それさえあれば別に失敗しようが何しようがどうでもいい、とは言いませんが(笑)」