大人とは?幸せとは?人間とxは?… 人生のあれこれが、聴けば聴くほど、ますますわからなくなる。深くないようで深い、いい加減なようで意外と真面目なトークセッション。毎月ゲストを変えながら、隔週にて配信します。

#14 大人、とは?

RECORDING STORY

冒頭は燃え殻さんから、竹中さんの作品について質問が飛ぶ。「竹中さんは写真集&エッセイ『東京日和』に惚れ込んで映画にした。『無能の人』の時はつげ義春さんの世界観にも惚れて映像化した。今度は『零落』ですよね。どこでぐっと来ちゃったんですか?」。すると竹中さんは「僕はやっぱタイトルですね。『零落』は落ちぶれるって意味ですけど、僕の惚れ込んだ作品に共通するのは落ちていく人の時に生が輝くみたいな瞬間がある。その人が剥き出しにならざるを得ない。それを見るのがすごく好き」。

さらに燃え殻さんより竹中さんのエッセイへの質問も登場。「竹中さんが好きな女の子が見える向かい校舎の屋上から、その子を見ているというエッセイ、良かったです」。すると竹中さんは大人になってその子と番組のサプライズで再会し、「当時ちゃんと話しかけてくれれば良かったのにと言われた」というエピソードを披露。また燃え殻さんも自分が作る学級新聞を唯一読んでくれる女の子の存在を知り、その子のために新聞製作を続けた、という甘酸っぱいエピソードも初公開されています。

最後の質問は「大人とは?」。「傷つくことですね。その繰り返しをしていくことが大人なんだと思います。だから僕が初めてテレビで見た時からずっと竹中さんは大人でしたよ」と燃え殻さん。「本当?大人だったかぁ。自分を大人と思ったことないんですけどね」と竹中さん。「大人って人から言われるものじゃないですか。自分じゃ、こんなにつまらない大人になっちゃったよって使う言葉。でも人から‟お前大人だな“って言われて初めて大人なんじゃないかな」と燃え殻さん。少年の心を持った大人の話は、まだまだ本編にて続いています。